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《ネタバレ》 非情なサラ金取り立ての男ガンド。取り立て対象に手や足を切断させ、障がい者の保険で金を返させる。不意に現れる女、ガンドの母親を名乗る。30年間孤独に愛情を知らずに生きてきたガンドは女に冷たく当たる。しかし次第に気持ちは動いていく。
第69回ヴェネツィア国際映画祭では金獅子賞を受賞したこの作品。鬼才キム・ギドクの低予算作品とのことだが見ごたえは半端ない。 復讐・母性・贖罪、そして愛。ラストのガンドの選択は予測するものの中でも強烈なものだった。暗闇をトラックがいく。暗闇をトラックがいく。そしてエンド直前の女の歌声。 一番目につく唐突な展開はガンドの心変わりだ。そこは観ている側の感性で補うしかないと思った。そこに見えないいくつものエピソードを想像した。母親は最初から謎まみれ。ある意味一貫していたが、ガンドの変容には驚かされた。 他、つっこみ所はある。でも作品を全体で俯瞰すると気にならない。一つのテクストがしっかりと浮かび上がっている。 さて復讐の対象者が悪なのかという点にだけ。金をとりたてる奴がわるいのか。金を借りて返せない奴の責任は? 【JF】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-07-23 17:42:52)
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