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《ネタバレ》 リアルタイムの3D・IMAXにて鑑賞。その効果を実感できたかは怪しいが、回想シーンもないストイックな構成と長回しを主体にした骨太な演出で一気に見せる。舞台とは相反する原題が象徴するように、宇宙空間という無限に広がる密室の中で、娘を喪ったヒロインがアクシデントから如何にして現実の生に向き合っていくか、この題材では非常にうってつけだ。漆黒の世界で二人だけ、ゆったり漂流していく恐怖。絶望的な状況で男が自分の命と引き換えに彼女に与えた機会がラストの再誕へと導く。映画はここで終わるが、彼女の人生はこれからも辛いことが続くはず。それでも二本の脚で歩いていく力強さ。その年の体感型映画を象徴する作品と言えよう。
【Cinecdocke】さん [3D(字幕)] 7点(2021-06-20 11:44:00)
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