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《ネタバレ》 ディズニーにしてはかなり踏み込んだ内容で、夢を叶えるための厳しさ、頑張っても報われるとは限らない残酷さ、人間以上の体格差と第一印象で形作られた偏見と差別が、オブラートに包まれながらもエグみを効かせている。それでも、現実世界そのもののズートピアを変えていこうとする主人公の信念が、嫌な奴だった詐欺師や署長の心境を変化させていく。黒幕の正体ないしその填末について、終盤で分かってしまったが、自分自身の身の丈をよく知り、己を信じることが出来なければダークサイドに堕ちてしまう危うさが現実世界以上というのはあまりに皮肉だ。社会を変えていくのは我々そのもので、その手段が正しいか間違っているかの違いに過ぎない。ウサギとキツネの凸凹コンビの掛け合いが、シビアな世界観において清涼剤になっていた。
【Cinecdocke】さん [映画館(吹替)] 8点(2016-05-16 20:36:51)
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