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《ネタバレ》 ちょっと低めに付けてしまってますが、理由は明確ですね。
○思ったよりも+序盤の雰囲気からしても、想定よりずっと「隅々までは明解に種明かしがされずに」終わってゆくタイプのサスペンスなのですよね。そもそも、ソレ自体からして個人的にはかなり高度な違和感になってまして、レイフ・ファインズ演じるこの主人公って(私には)確実に頭に超の付く「完璧主義者」の方だと思われたのですね。にしちゃあ、この企ての全体の顛末からしてまず随分と雑だな…と(こだわりシェフの気まぐれパスタ、みたいなコトになってんなァ…と)。 ○もう一つシンプルに、ジャンル的に=サスペンスとしたって、こーいうごく高度に「モヤっと」したまま終わってゆくヤツが(コレも個人的に)とにかく苦手なのです⇒基本、そーいう作品には今までも高得点は付けていないのですが、今作も私にとってはその範疇の代物でありました。 あとは…メインディッシュ=サスペンス以外のクオリティとして、まずは画づくりや演技等の「見た目」の部分は端的に上質な映画だったと思います(アニャ嬢も美人)。んで、何となく諸々とやはり「風刺的」「寓話的」な意味合いだって感じ取ろうと思えば幾らでも感じ取れる…という質感でもあるのですね。しかし重ね重ね、殊にサスペンスであるならばそんな添え物の質がどーあれ、本筋がコレだと私にとってはほぼ意味が無い、というコトなのです(豚汁と漬物がどんなに美味しくたって、肝心のトンカツが焦げてたならそんな店にはもう行かない、と)。思えばそもそもソレ自体が、見た目の華美なコト+意外性だのなんだのにばっかこだわってるスローヴィクの料理とも、非常に重なる部分があるな…とも。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 4点(2023-08-07 08:59:45)
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