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不思議で仕方なかった。この映画がどうして興行収入歴代1位になれたのか?
原作漫画ありで、オリジナルストーリーではなく、また映画として独立した話ではなく、物語全体の中盤辺りの話。 ここまでのあらすじや登場人物の説明もなく始まり、この章のみで終わる。それが、歴代興行収入1位?それはあまりに映画をナメてないか? 単なる流行で、漫画がヒットしてTVアニメも好評であっちこっちで話題になって、歌がヒットして、そんで劇場版も出来て。クオリティは高いんだろうさ。そこそこ売れる映画なんだろうさ。でもそれが1位って、どうなってんだ? それを確かめる必要があると思って、今更ながら観てきました、4/3。 予習も兼ねて漫画を買って全巻読んで(いや、作品自体には興味があって正月に買って読んでた。ホントは映画は見るつもりがなかった)からの鑑賞。 当然話は知っていたけど、面白かったし、泣けた。絵も綺麗で技のエフェクトは素晴らしい。 善し悪しは別として日本のアニメ文化らしいギャグパートは、ピクサーのCG技術がどんなに進んでも表現できない、日本アニメらしい技術だと思う。 この映画に「このドラマの結末は劇場で」みたいな嫌らしさも、“◯◯-THE MOVIE-”みたい安直さも無い。そもそもストーリー自体は漫画で読めるんだから。 物語の展開は聖闘士星矢に近いと思う。今の若い人に限らず、星矢で育った世代にはとっつきやすく、スムーズにハマれる設定だと思う。 鬼滅の刃の原作は人気の絶頂期に完結した。ちょっと考えられない。 普通は無理に話を伸ばしたりで、話のクオリティが落ち、人気が無くなり、読者に飽きられるまで搾り取られるのが週間連載漫画の宿命だ。 北斗の拳、聖闘士星矢、ドラゴンボール…終わるべき時に終わっていれば。って作品が沢山あった。 でもこの作品は何故か大事にされたみたい。 今は何でもネットとスマホの時代、私たち昭和から平成の時代の文化は滅びつつある。 そんな中、原作コミックは驚異の売上を見せて、紙媒体が売れない今、たくさんの街の本屋さんを救った。 『炎』『紅蓮華(映画と関係ないけど)』のCDシングルセールスは、配信サービスに負けっぱなしの街のCDショップを潤しただろう。 そして映画が映画館ではなく、アマプラやネットフリックスで手軽に楽しめる今、この劇場版は、このコロナ渦にも関わらず、街の映画館に沢山のお客さんの足を運ばせている。 それって、素晴らしくないだろうか? 映画は映画通だけの狭くマニアックな娯楽ではなく、いろんな人が楽しむ大衆娯楽だと思う。 メディアミックス。TVアニメの続きのブツ切りのストーリー。胡散臭いヒット。キメハラ。 観ない理由はナンボでもある。批判もナンボでも出来る。そういうのは観てからすればいい。 多くの人が劇場で見たいと思ったから観た。その結果が2001年の映画の記録を超えた。このネットとスマホの時代で、しかもコロナ渦に。 ここのレビュワーさんたちの多くはそれを理解したうえで、この映画を観てきちんとした評価をしている。7.21か、やっぱ凄いな。 【K&K】さん [映画館(邦画)] 7点(2021-04-04 01:57:27)
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