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マーロン・ブランドの貫禄と渋さを加えた迫力が凄い。彼は、50年代のデビュー当時「欲望という名の列車」、「ジュリアス・シーザー」、「若き獅子たち」、「波止場」などで強烈な個性をいかし、大いに活躍し、エリア・カザン監督などの監督に起用され数多くの名作を残した。しかし、60年代に入ってからは、俳優として停滞期に入ったらしい。しかし、彼の個性はすごい。マフィアのボスとしての貫禄は十分備えており、そのうえ、渋さと迫力も加え、その上に上品さというものが感じられた。また、あの声が大物の貫禄を醸し出していて良い。暗黒街の大ボスとして冷酷な一面を持ちながら、家族のことを一番気遣って愛していたのは彼だろう。この映画は、マーロン・ブランドなしでは成立しなっかったといっても過言ではない。パート2の方では、マーロン・ブランドがいないので売り上げが減ったという話も納得がいく。この映画においてもうひとつ、音楽という大事な要素があった。作曲は、イタリア人のニーノ・ロータだった。彼の音楽は、とても美しく、シチリアの美しい風景とマッチしていた。また、出だしの部分の葬儀屋の場面、娘(コニー)の結婚式の場面、などなど細部にわたり音楽のよさがでていた。ニーノ・ロータは、イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ、ルキノ・ヴィスコンティ、などの監督に愛され「甘い生活」、「81/2」、「道」、「山猫」など数多くの名曲を残している。彼の音楽もまた、ブランドがそうであったようにこの映画には不可欠だったろう。コッポラの映画の中ではこれが最高傑作だったろう。「地獄の黙示録」は好きになれない。
【westerner】さん 8点(2001-02-01 17:47:54)
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