| 作品情報
レビュー情報
このジャンヌはベッソン流のジャンヌだと解釈しました。宗教観はあるつもりだけど、あれでは悪魔つきにも見えますよ。カルトの教祖という見方もできてしまいます。少女が先頭で旗をふって戦争に挑むんだから、情緒不安定になる気持ちや神に応えようとする一途さや現実との葛藤は分かるのですが、人間的なジャンヌの行動を見る限り神から遠い存在ですよね。あんな風だったらジャンヌの思い込みが神を創り出した可能性もあると思います。本当のジャンヌは戦で荒れた兵の心を癒し、兵達は彼女の為に頑張ろうと奮起したそうです。このジャンヌは強引に神の名で兵を動かそうとしていた感じも否めません。あと真実かは分かりませんが、姉の酷い暴行殺人シーンは観るに耐えませんでした。終盤のジャンヌの苦しみと葛藤の描き方は悪くはなかったけど、好きな作品ではありませんでした。ただ終わってからしばらく心に引きずっていた問題があって。神を信じ使命を全うした結果、あのような状況が待ち受けていたら・・・結果的にそれでも神を信じて殉教に果てた、実在のジャンヌの凄さに想いを馳せずにはいられませんでした。
【Meg】さん 4点(2002-04-18 01:43:15)
Meg さんの 最近のクチコミ・感想
|