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19の時にみて、映画ごときがここまで人の心を揺さぶることができるのか、とぶったまげた。大抵の人は頭のおかしな奴の映画だと言うけど、じゃあ私も頭おかしいんだろうか?たしかに候補者の演説会場に乗り込んでいくところと、デートでポルノ映画館に行っちゃうところは台無しだけど、それ以外はトラヴィスと自分が一体になってしまった。今までの自分を精算するかのように、にべもなくベッツィーに別れを告げ、バックミラーの視界から彼女を消す場面にはかなり心酔した覚えがある。破滅的で悲惨、という評価もどうかと思う。逆に自分は、なんて楽観的な結末なんだろうと勇気づけられた。だって、あれだけ世の中を憎んでいたトラヴィスが、世間に認知されたとたんに普通の人になって、世間を受け入れることが出来るようになったわけだし(推測だけど)。世間に唾吐く若い人(特に男)、に見て欲しい映画です。
【さくぞう】さん 10点(2002-10-26 23:54:18)
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