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旅がすすんでいくごとに、ピーター・フォンダの苦悩が現実としてのしかかってくるように思えた。見ようによってはデニス・ホッパーと対照的なピーター・フォンダ。当時の時代背景を描写していることもさることながら、人の一生の中のある時期を描きだしているようにも思える。夢や希望を抱いて、様々な可能性を追い求める若くて奔放な力にあふれる青春時代はいつまでも続かない。いつか、現実を知り、自分を知り、周りと協調、迎合して生きてゆかざるをえないことを知ってしまう。それにうまく順応できなかったものは..あの唐突で理不尽で衝撃的なラストへと繋がっていく。他のレビューにもあったけど、この映画に共感するかどうかは生き方に関するひとつのリトマス試験紙なのかも。ロードムービー好きの俺には忘れられない映画のひとつです。少し時代は後になるけど、この作品の根底に流れるテーマに、イーグルスのホテル・カリフォルニアをいつもオーバーラップさせてしまいます。
【ken】さん 9点(2003-06-23 17:51:04)
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