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叙景のなかに、死も、恋も、悲しみも、全部。そんないかにも日本的やりかたを、若い監督が無批判に踏襲していることに、最後まで疑問であります。映像は悪くないが、西日本の田舎はあんなに静謐ではない、と声を大にして言いたい。ということは、リアリティーなんてそっちのけなんであります。つくりあげられた郷愁。そうであるということに無自覚で、ゆえに突然出てくる村の人々たちのスナップがとても鼻につきます。死の直前の8ミリなんて、どうだか。若い人がこういうものを撮る、ということが、危険なんであります。ただ、ただ、尾野真千子が大発掘。惚れちゃいました。
【安倉博士】さん 6点(2003-07-19 23:21:30)
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