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時代背景を考えれば、セルピコという人物像はとてもスリリングなものだ。同時代の幾多の映画が凡庸に感じられる昨今において、理由の無い正義感を押し付ける映画が続出する以降と比べて「何となく感じ取れる人間的な深み」をもった正義感を「とってつけた理由」無く演出・演技出来ている点が今作を名作として今もなお評価させている点だと思う。その点で冗談でも2枚目と言えないアル・パチーノを主人公に起用した点も大きいと思う。「真夜中のカウボーイ」「ドッグソルジャー」等と並んで、「負け続けの僕ら」を表現した素直にいい作品。
【トビキツネ】さん 8点(2003-04-13 22:29:19)
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