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悪人のいない映画。だれひとり、間違ったことを言っていなかったような気がする。それぞれの意見が、それぞれ理に適っていたから、それらが衝突したときに切なくなる。裁判のシーンや、里親とのシーンでも、誰の意見を聞いても肯ける。自分には親友に知的障害者がいるので、彼女(友人)にも今後いろいろな闘いが待っているのだろうな、と思った。映画の中では、障害者の周りで普通に起こりうる出来事を描いていたので、特にそう感じた。 大抵、障害を扱った作品の批判には、必ずと言っていいほど、誰かしら「偽善的」と言う言葉を使いたがる人が出てくるけれども、この作品で、サムが色々な人と意見交換をし、裁判などで闘った姿には、少なくとも偽善はなかったと思う。サムに優しくするだけの人間は一人も出ていなかったから。 自分はどちらかと言うとミシェル・ファイファーに感情移入した方でした。
【ロニカ】さん 8点(2003-04-01 07:16:13)
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