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理屈抜きで面白く、しかも理屈をこねくり回した哲学談義にも十分に耐えうる映画。念のために注意しておくがこの映画のミソは、ラストにジャックがあれだけの傷を負いながらもちゃーんと立って喋っていたところで、このシーンがこの映画の世界があくまで仮想のものであるということを示している。精神を理解しろということであって、行動を模倣しろと言っているわけではないのだ。その証拠に、タイラーの信奉者はまるで奴隷のように命令に従う、無人格的な存在として登場している。ある何かから開放されようとして、他の何かに支配されるのでは結局同じことなのだ。
【下弦の月】さん 9点(2003-06-15 00:12:52)(良:1票)
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