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「熱演」と伝わってはきてしまうけれど俳優陣は確かに上手い。「時を超える」脚本も本当によくできている。観終わってお茶を飲みながら一息ついたら、テーマがアイデンティティーに絡む生と死と幸福と不幸と、その犠牲であることもわかった。なのに何故その後も自問自答が止まないのだろう。肝心な部分の曖昧な表現も気になったけれど、それ以上に気になったのは幸福と引き換えにされる「犠牲」の際立ちかた。作中でヴァージニアが「死で生を際立たせる」と言ったように監督も犠牲で幸福を際立たせたかったのかもしれないけれど…だとしたらそこが失敗しているのかもしれない。あまりにも大きな犠牲とそれに自責の念を抱いているヒロイン達に、自分らしく生きることってそんなに残酷なこと?と逆に考えさせられてしまった。
【エヌ】さん 7点(2003-06-14 23:08:03)
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