バッタ君町に行く の 皮マン さんのクチコミ・感想

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バッタ君町に行く の 皮マン さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
このうえなく丁寧に紡ぎ上げられた名作です。 まず虫の住宅問題というテーマが終始びしっと一本の幹のように通っているのが素晴らしい。中盤まではゆったりとしたテンポで話が進みますが、楽しい音楽、人間の描写のリアルさ、ダンスホール、虫の行進や結婚式の準備など要所要所に見所が挟まれていて退屈しません。そして細かなエピソードのひとつひとつが終盤のスペクタクルに収斂していくダイナミックな構成はお見事!破壊と構築がワンセットになったクライマックスはそのほんわかした題名からは想像がつかないほどのカタルシスを与えてくれます。ラストのハチの子のひとこともさらっと語られるわりには深い余韻を残します。ちょっと話がそれますが1941年という製作年度は日本がアメリカに攻撃を仕掛けた年。鬼畜米英というスローガンがいかにナンセンスなものかはこの作品を見ただけで思い知ることができます。
皮マンさん [ビデオ(字幕)] 10点(2009-12-10 00:31:16)
皮マン さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-01-15フロッグ9レビュー7.15点
アンテベラム10レビュー7.66点
2023-05-20NOPE/ノープ10レビュー6.32点
2022-08-30マリアンヌ6レビュー6.74点
2022-06-15ライトハウス6レビュー6.66点
2022-06-12女中ッ子4レビュー7.57点
2022-01-04ビューティフル・マインド0レビュー7.13点
2021-12-06ゴーストランドの惨劇1レビュー6.00点
2021-12-03静かなる叫び1レビュー5.42点
2021-09-13ともしび(2017)5レビュー5.00点
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