街の灯(1931) の Olias さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > マ行
 > 街の灯(1931)
 > Oliasさんのレビュー
街の灯(1931) の Olias さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 街の灯(1931)
製作国
上映時間87分
ジャンルドラマ,コメディ,サイレント,モノクロ映画,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 ラストシーンは、再会して相手の正体を知るというためであれば、一輪の花を渡すだけでも場面の目的は達成できたはずだ。そこに、娘が浮浪者を見下していると取られるリスクを踏んでも、あえて金銭的施しを与えるというアクションを付け加えたのはなぜだろうか。私はそれは、たった1枚のコインのありがたさや重要性を、娘はまだ覚えていたからだと思いたい(そしてそれは、元をたどれば、浮浪者の行為によって体感したものである)。しかし娘は、表向きは社会一般的な意味での人格は確立されていても、真に人を見る目までは取得していなかった(浮浪者を一目見ても、その正体が分からなかった)。身体的接触によって相手の正体を知った娘は、同時に、己の未成熟さをも一瞬で悟ることになり、最後の一言につながる。したがって、このラストは、私にとっては、この上ないハッピーエンド。
Oliasさん [映画館(字幕)] 7点(2013-01-04 01:59:10)(良:1票)
Olias さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-17雁(1953)6レビュー7.00点
2024-04-16華岡青洲の妻6レビュー7.70点
2024-04-15スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム6レビュー7.36点
2024-04-14モンタレー・ポップ6レビュー8.00点
2024-04-13山河あり5レビュー5.00点
2024-04-11資金源強奪5レビュー7.88点
2024-04-10夢千代日記5レビュー5.62点
2024-04-082/23レビュー3.00点
2024-03-30恋するパリのランデヴー5レビュー5.00点
2024-03-29美しい星6レビュー6.31点
街の灯(1931)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS