庭から昇ったロケット雲 の えんでばー さんのクチコミ・感想

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庭から昇ったロケット雲 の えんでばー さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 庭から昇ったロケット雲
製作国
上映時間104分
劇場公開日 2008-07-05
ジャンルドラマ,アドベンチャー,ファンタジー,ファミリー
レビュー情報
《ネタバレ》 夢を追うことの感動を与えたいというのが、制作陣のやりたかったことでしょう。しかし、余りに作りが杜撰なものだから、どうにも評価が難しい作品です。現実の宇宙開発に関係するものを扱う場合は、ライトスタッフのように考証をきっちりして必要な部分だけ改変するか、アルマゲドンのように完全にファンタジーとして扱うか、現実の宇宙がシビアなだけに、どちらかに徹底しないとどうも収まりが悪い。残念ながら、これは中途半端すぎて悪い方に出てしまった例。日本では荒唐無稽気味に取られるけど、民間宇宙開発なんてのはアメリカでは珍しくないし(というか日本でもやってるし)、個人での有人ロケット開発だって、成功してはいないけど80年代から実際に挑まれているし、現実味が微妙にあるんだから、もうちょっときっちり作るべきでしょう。主人公が、厳しい選抜を通り抜けた元宇宙飛行士候補生なのに、銀行の窓ガラスにレンガ投げつけ、簡単な財政計算ができず家族を路頭に迷わせる寸前まで追い込むとか、どうみても最初の発射の失敗時の描写がひどくて、あれは普通爆発するだろうとか、噴射煙が届く位置にマスコミがいるのに発射してしまうとか、単段式で軌道飛行やってるとか、地球軌道に載って各国がレーダーで追跡できるのにアメリカ政府がわかりませんと否定するとか、あんまり脚本が杜撰すぎる。きっちり作るか、あるいはファンタジーにするか、選べなかったのが敗因だと思います。夢を追ったリアルなサッカー映画ですと宣伝した映画があったとして、その内容が、8歳の女の子がサッカーワールドカップに魔法で出られて運がいいだけで得点王になるというのでも感動するという人向け。そういう宣伝ならせめて45歳の盛りを過ぎたサッカー選手が艱難辛苦と努力の末にワールドカップ出場を勝ち取るというストーリーが欲しいという人には相当にきつい。手短に安直に上滑りの感動をその場限りで持てれば、荒唐無稽でもなんでもいいやという大雑把な人ならいいんだろうけど、そんな感動に意味などあるのかな。なにせ、物語の破綻に眼をつぶっても余りある演技や説得力が殆どないんですよね。ホントはもっと評価低い(3点くらい?)んだけど、バージニア・マドセンの例外的に良い演技と、久方ぶりの宇宙物ということで、それぞれ加算してこの点数。
えんでばーさん [DVD(字幕)] 5点(2008-12-28 19:51:35)
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