キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK- の Tolbie さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > キ行
 > キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-
 > Tolbieさんのレビュー
キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK- の Tolbie さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-
製作国
上映時間125分
劇場公開日 2013-09-07
ジャンルSF,漫画の映画化,CGアニメ
レビュー情報
《ネタバレ》  やっぱり好きなキャラクタの物語は、いろいろ楽しめた方がいいので、こういう別バージョンが、しかもこれだけのクオリティで制作されるのは嬉しいのだが・・・。

 まず、アルカディア号のデザイン。より雄々しい髑髏マークはカッコイイんだが砲塔から後ろの方はイマイチ。砲塔は全方位で合理的ではあるがカッコ悪い。巨大なツノも実用性を見せるべきだった。艦内のデザインもちょっと狙い過ぎの古くさ感。
 さらに「デスシャドウ級4番艦」であるこの艦だけやたら硬い説明が無い。自己修復(私の大嫌いな「魔法」である)と硬いのは違うよな。また、異星人の文明を利用したダークマター機関とやらも、この船だけのものなのかどうか、よく判らない。かつて地球を守っていた技術なのなら、相手にもこのクラスの船があってしかるべきだ。艦が勝手に動くのも、本作中では何の説明もない。「友よ…」と言ったって、それを理解しているのは、他の作品でハーロックとアルカディア号を知っている人だけだ。独立した一本の映画として、これはどうか?

 だがまあ、そんなことは小さなことで、一番驚いたのは劇中ハーロックがやろうとしていた事だ。私が三十数年前に感動し、いくつかの漫画・アニメーションで描かれていたキャプテン・ハーロックという人物は、そんなことを考える男ではなかったはずだ。
 宇宙を終わらせることができる設定にも驚くが、そんなテロリストのような論理で、キャプテン・ハーロックが行動していたなんて、とても受け入れ難い。私の知る(松本零士が描いたどの版のものでも)キャプテン・ハーロックは、自分の旗を掲げて舟を駆り戦う男だったはずだ。
 このタイトルで、主人公の性格がこれほど違うって、ナシだよなぁ。

 さらに、ヤマという青年が顔に傷を負い目を負傷したときに、福井晴敏ともあろう人が、ソレをやるか!?と愕然とした。こんな安っぽいTVドラマ級の展開を。
 よしんば、彼が「我々のハーロック」だとしても、「ハーロックという象徴は必要だ」などと理由づけされる男なんかでは、絶対にない、と言いたい。そういう展開ならダークマターの鎧を外した先代が死んで、新たに「自由のために」飛び立つアルカディアとハーロック、というくらいのモノを見たかった。

 そういえば今作は、ヤッタラン副長の魅力全開である。タイトルを「宇宙海賊ヤッタラン」だと思うという手も…。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 4点(2014-03-08 07:34:18)
Tolbie さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-31リボルバー・リリー5レビュー5.22点
2023-11-07ゴジラ-1.09レビュー7.49点
2023-04-16名探偵コナン 黒鉄の魚影8レビュー6.71点
2023-04-02沈黙のパレード6レビュー6.00点
2023-02-16鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ6レビュー6.60点
2022-07-18大怪獣のあとしまつ4レビュー4.00点
2022-05-29シン・ウルトラマン7レビュー6.31点
2022-05-03ULTRAMAN7レビュー3.71点
2022-05-01科捜研の女 -劇場版-4レビュー4.33点
2022-02-11博士と狂人7レビュー5.83点
キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS