インサイド・ヘッド の かたゆき さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > イ行
 > インサイド・ヘッド
 > かたゆきさんのレビュー
インサイド・ヘッド の かたゆき さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 インサイド・ヘッド
製作国
上映時間94分
劇場公開日 2015-07-18
ジャンルドラマ,コメディ,ファンタジー,シリーズもの,ファミリー,CGアニメ,3D映画
レビュー情報
《ネタバレ》 父親の都合でそれまで暮らしてきたミネソタの田舎町から突然、大都会サンフランシスコへと引っ越すことになった11歳の少女ライリー。ところが夢見ていた新居は薄汚れた狭いアパート、おまけに引越し業者の手違いで荷物は一向に到着せず、優しかったお父さんもお母さんもずっとイライラしっぱなし。おまけに転校した先の学校では新しい友達にもうまく馴染めず、ライリーの心はどんどんと沈んでゆくのだった。そんなライリーの頭の中をこっそり覗いてみると――。そこには常に天真爛漫なヨロコビ、いつもめそめそしているカナシミ、いつだって不機嫌なムカムカ、絶えず不安なことを考えてしまうビビリ、今にも噴火しそうなイカリ、そんな個性豊かな〝感情〟たちがライリーを見守っていたのだった。ところがある日、カナシミとヨロコビが頭の中の司令室から飛び出してしまう……。いまや3Dアニメーションの代名詞とも言えるピクサーの新作は、そんな一人の少女の頭の中を想像力豊かに擬人化した冒険活劇でした。自分、こういう少女の頭の中をファンタジックに映像化した作品に弱いんですよね~。記憶の貯蔵庫や映画撮影所のような夢製作現場、見ているだけでワクワク感が止まらないイマジネーションランド等々、彼女の頭の中がとても魅力的な舞台として視覚化されていてすんごく良かったです!ライリーの頭の中だけが舞台なのかなと思いきや、途中、お父さんやお母さんの頭の中も見せてくれたり(しかも、お母さんの頭の中はカナシミ、お父さんの頭の中はイカリがそれぞれ主導権を握っているところなんか凄くリアル)、ガムのCMソングがどうしても忘れられないと思ったら作業員が毎回司令部に戻していたりと遊び心も満載で大変グッド。特に僕は、近道として抽象概念の部屋に入った主人公たちがどんどんと単純化された二次元アニメになって最後は色と物だけになるという、ポップとシュールが渾然一体となったマジカルなシーンにもう痺れちゃいましたわ。ただ一つ不満な点を挙げるとすれば、物語で重要な役割を果たすビンボンというキャラクターが正直微妙でいまいち魅力を感じなかったところですかね。もうちょっと可愛くすれば良かったのに…、と思ってしまったのは僕だけなのかな。とはいえ、思春期に差し掛かった少女が如何にしてままならない現実と折り合いをつけ大人になってゆくのかという、考えてみればとても深いテーマをこれだけのエンタメ作品に仕上げてしまうピクサーの手腕にもはや脱帽です。うん、8点!
かたゆきさん [DVD(吹替)] 8点(2016-08-22 23:55:16)
かたゆき さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-23ベネデッタ8レビュー6.50点
2024-03-11マッドゴッド7レビュー6.50点
2024-03-09ヴィーガンズ・ハム6レビュー6.00点
2024-03-07炎のデス・ポリス5レビュー5.25点
2024-03-07マッシブ・タレント7レビュー7.00点
2024-03-01子宮に沈める4レビュー6.66点
2024-02-23ノック 終末の訪問者4レビュー4.50点
2024-02-07ボーンズ アンド オール8レビュー8.00点
2024-02-07ザリガニの鳴くところ6レビュー7.00点
2024-02-07ヒトラーのための虐殺会議〈TVM〉8レビュー7.20点
インサイド・ヘッドのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS