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《ネタバレ》 つい最近になって観たのですが、この内容に「ピースメーカー」というタイトルを付けたことには、やや皮肉を込めていたのだろう。ジョージ・クルーニーの強引なやり口には批判的な視線も入っているし、NYに核を持ち込んだボスニア外交官の言い分に対して誰一人として異を唱えないことは、言い分を認めているとも取れる。とは言え、結末までを概観すると米国の軍事力や情報網を背景にした調停や介入が手前勝手なヒロイズムとして鼻に付いて不愉快になる。劇中にNYのあのツインタワーが見えていることが、9/11以前に製作された作品であることを雄弁する。今となってはピースメーカー(調停者)がテロ社会を作ったとも捉えられて、タイトルが痛烈なしっぺ返しとして作品や米国のヒロイズムに跳ね返っていると思いました。
【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-03 13:57:12)
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