プロフィール
現東京都世田谷区生まれ。幼い頃から父の転勤で日本各地を転々とする。現実践女子大卒業後は映画雑誌の編集者として働く傍ら、ラジオやテレビの台本を書く。30年代後半~50年代にかけて、テレビドラマの高視聴率作家の座を維持。「寺内貫太郎一家」は中でも有名。エッセイ「父の詫び状」で作家としてもデビューし、「思い出トランプ」で第83回直木賞受賞。昭和56年、旅行先台湾での航空機事故により急逝。昭和58年にはすぐれた脚本に与えられる「向田邦子賞」が創設された。切れ味の良い簡潔な文章で綴る巧みな心理描写は実に見事である。