あらすじ
ニューヨークに本社を置くデンマーク社の社長の息子ハムレットは父の訃報に接して留学先から戻るが、待ち受けていたのは社長に就任した叔父と叔父との再婚を決めた母だった。困惑の中でハムレットは父の幽霊を目にし、叔父に殺された模様や無念の心境を聞かされるが、以後鬱々として思索ばかりを膨らませ、恋人オフィーリアやその父で会社重役のポローニアスにあたって周囲を困惑させる。思い切った行動を取れないハムレットが母の軽薄を責め、ポローニアスを誤って殺した時から運命の歯車は経営者一族全員を悲劇へ導くべく動き出す。