1.《ネタバレ》 原作が気になっていたものの、小説・舞台・BSドラマなどを見ることがなく、今回映画になったというので見に行きました…が、ずいぶん駆け足な感じで、途中の話が端折ってあるんだろうなぁというのが分かる構成でした。上映時間は結構長いのですが、その割にストーリー的に説明不足気味で、寧温の決意の由来とか(宦官として生きることを選んだり、王の妃となったり等、何度かいろいろな「決意」をする場面があります)彼女の朝倉への思いなんかが、よく飲み込めないまま、話だけ進んでいった感があります。しかし、ほぼ全員標準語というのはかえって違和感がありますね。もともと仲間由紀恵はあまり好きな女優ではないのですが、ある意味彼女らしい、いつも通りの演技。怪演という意味では、GACKTの嫌らしい役に合ったねちっこい演技もさることながら、高岡早紀演ずる聞得大君(真牛)の強気な女性の転落ぶりが印象に残りました。あ、それと…3Dの意味は全くありません。CGの竜が暴れ回るのを見せられるだけで3D料金取られた挙げ句、3Dメガネの違和感に2時間半忍耐を要求されるというのは、むしろ苦痛でした。この時代の琉球を扱った作品自体かなり貴重ではあるので、甘めにつけて6点。