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今まで観てきたサスペンス映画の中でベストになりえる作品。普通に生活してきた人々が大金を前に静かに確実に狂っていく様を重厚に描いていき、切な過ぎるラストへと昇華させていくこの脚本と演出は見事としか言いようがない。そこに更にインパクトを与えているのが話の核となるダメ兄貴役のビリー・ボブ・ソーントン。見るからにみすぼらしく情けない男を切なく切なく演じてみせた。彼ほど「カメレオン俳優」という肩書きがぴったりな俳優はいないのではないかと思う。とにかく素晴らしく濃密なサスペンスである。