とにかく「見ごたえのある」一本。A・ボールドウィンの熱演、J .. >(続きを読む)
とにかく「見ごたえのある」一本。A・ボールドウィンの熱演、J・ウッズの怪演、そしてウーピー・ゴールドバーグの貫禄の演技(ラストの会見時の無言の演技は特に見事)が、実話の重みを十分に伝える脚本・演出によって見ている私たちの心に「これでもか」といわんばかりに響いてくる。 実際に事件の事は知らなくても結末は途中で想像がつくが、「ラストの一発逆転が命」という最近流行のパターンではなく過程をじっくり描く手法をとったことで、かえって見終わった後に問題の根深さや事件の背景について考えさせられる作品となっていると思う。