映画的には、キャスパーとポルターガイストを足して3で割ったの .. >(続きを読む)
映画的には、キャスパーとポルターガイストを足して3で割ったの?って感じかな。4で割った、でもいいかもしれない。人間の不安心理という御題目を冒頭に持ってきたわりに、その主題があっさりと忘れ去られていた辺り、「カリフォルニア」といい勝負である。途中、これの元ネタは、幼児虐殺マニアのジル・ド・レエかな?と、あれこれ結末を想像していたのに、それもあっさり振られて、結局、子供達が何故死んだのかの理由も出てこない。じいさんが何に執着してるのかも、分からない。リーアム・ニーソンは、冒頭の主題が忘れ去られているだけに、「あのクワイのリーアムだよ」と思って見てないと、まるで没個性。そんな中、キャサリン・ゼタ・ジョーンズだけが、一人、光っていた。初めはどうしようもない遊び人風で現れて、次第に、深い人情味のある女性だと分かっていく変化がとてもいいんだけど、ただ、それを表現するには作品に厚みがない。ラストも、もう一捻り、欲しかった。