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<ネタバレ>私が彼女の立場だったら、「夫以外の男とセックス」をリストに入れるかなと思った。でも、人それぞれだし、死に直面した人間の気持ちはわからないなと思った。また、「夫以外の男」と「自分の後釜」が身近でホイホイ見つかっちゃうので、うまくいきすぎて気持ちが引いた。原題のMy Life Without Meのとおり、自分の死後のお膳立てをしていくわけだが、残された人たちが彼女の計画・アドバイスに素直に従ってるのが「あり得ない」と思った。夫は、彼女を看病して死の恐怖を分かち合いたかったかもしれない。再婚せずに死んだ妻のことを思い続けたいかもしれない。死後のことは残された人たちの気持ちに任すべき。彼女の計画どおりにすることが、残された人たちにとっても幸せかどうかわからない。全部自分の思いどおりにしようとするのは自己満足では? そして、なぜ赤の他人である医者にあのような負担を強いるのだろう。また、死ぬ前に夫以外の男とセックスしたいという理由だけで彼女は付き合ったのに、相手は本気になってしまい、大きな哀しみを負ってしまった。娘たちへの毎年のメッセージは、うれしいかもしれないけど、ある意味負担になるかもしれない。自分がいかに満足いくかでなく、残された人たちがどんな気持ちになるかを考えてほしいと思った。「死ぬ前にスカイダイビングがしてみたい」とかいうちょっとバカバカしい希望をかなえるようなストーリーのほうが私は現実味を感じる。最後に、彼女が死ぬシーンは描かれていないが、どのように死んで行ったのかなと思った。ラストを見ると、彼女は自分が死ぬということを最期まで周囲に明かさなかったことになっている。末期のがんなのに、一緒に暮らす家族にそれが最期までバレないなんてあり得るのだろうか。ナースである隣人も気付かなかったのか? ひょっとしたら自然に死ぬ前に命を絶ったのかなあと思った。いろいろ考えさせられる映画だった。[良:2票]