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こんな不愉快な映画は久々に見ました。何度も途中でやめようかと思いましたが、最後まで見ることができた理由は、このレビューサイトは途中で鑑賞をやめた映画については投稿できないので、この映画の下らなさを書き込むために意地でも最後まで見てやるという執念でした。だいたいどんな映画でも応援したくなる登場人物が一人くらいはいるものですが、この映画の描かれ方では、鉄道側もジェシー・ジェームズ側も目くそ鼻くそ。どっちも応援できませんでした。鉄道側は鉄道を通すためには人殺しも屁とも思わない。ジェシー・ジェームズ側は、身内が殺されると大いに悲しみ、その恨みを何年も忘れないくせに、撃ち合いをするのは妙に楽しげです。私がこの映画で一番許せないのは、最初から最後まで撃ち合いの場面が楽しそうに描かれていたことです。当時はそういう価値観だったのかもしれませんし、ジェシー・ジェームズは英雄として実際にあがめられていたのかもしれませんが、私が現在の価値観で見ると吐き気を感じます。日本人だってえげつない映画をたくさん作ってますから、よその国のことは言えませんが、アメリカ人ってこういう撃ち合いを楽しむ血が流れているのねと軽蔑したくなります。原題は邦題と同じようですが、こういうストーリーに「アメリカン」と付けるあたり、こういう下品な映画を誇りに思う下劣な国民性を感じます。最初の場面からして不親切だと思いました。突然撃ち合いの場面から始まるのですが、アメリカ人が見れば、旗の模様などから南北戦争であることは説明しなくてもわかるのかもしれませんが、背景知識なしに見た日本人の私には、何で撃ち合っているのか、何でこうも楽しげなのかわけがわからず当惑しました。