これは怖い。特に前半が怖い。デ・ニーロが快活に笑えば笑うほど .. >(続きを読む)
これは怖い。特に前半が怖い。デ・ニーロが快活に笑えば笑うほど、怖い。民主主義幻想と歪んだアメリカンドリームで肥大するエゴ。「ありたい自分」と「今ある自分」のギャップを、自分に対する嘘・妄想で埋める、主人公。・・・っと、あまり怖すぎて、いつもと文体が変わってしまった。んと、誘拐するまでの前半は、そんな訳でホラー顔負けの緊張感なのだけど、後半ちょっとだれたような気がするなあ。っていうか、オチはきっとTVのステージにあがったものの、主人公は緊張のあまり何も出来ませんでしたってな感じなんだろうなーと勝手に予想していたので、少し拍子抜け。んでもあれはあれで、すごーく皮肉の効いたオチなのかも。蛇足ですが、デ・ニーロが公衆電話を独り占めしてるときに絡んでくるチンピラって、ジョー・ストラマー?