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あまり期待しないで観たんですが、良いじゃないのさ、コレ!最初はちょっと不条理入ったファンタジーで、途中からだんだんサスペンスになっていって、最後はファンタジーで終わる、なかなか不思議な映画でしたね。途中、観ながら「ん?この、なーんか変な、不思議な感じ、前にどっかで感じたような・・・」と思ってたんですが、思い出しました。山本周五郎の「あの木戸を通って」という短編作品です。人情モノのイメージが強い山本周五郎の作品の中の不思議な異色作です。宇宙人こそ出てきませんがはっきりした結論を出さず、不思議な感じが残るところはよく似てると思いますよ。ケビン・スペイシーとジェフ・ブリッジスの演技も良かったし、音楽も合ってたし、シェリル・クロウのエンディングテーマ(SAFE AND SOUND)も余韻が残るしもっと評価されてもいいと思うんだけどなあ。