前半、亡くなった人達が黄泉がえる所がSF的観点からするとちょ .. >(続きを読む)
前半、亡くなった人達が黄泉がえる所がSF的観点からするとちょっとぎこちない感じがして、いまいち気持ちが乗り切れませんでした。んでも後半の物語が盛り上がるあたりでは(ちょっと無理やり感動させられてる気はしたけど)正直ぐぐっときました。愛する人の死をどう捉え、どう乗り越えていくかというテーマはある意味普遍的だし、もうちょっとなにかあれば、素晴らしい作品になった気もするんですけどねえ。ガンバレ、日本映画!<2004.1.8追記>こないだ何かで見たのですが、この作品なんと30億円のヒットを記録し、ビデオレンタル率も高いそうです。こういう事を聞くと、きっと心ある映画ファンの方々の中には「まったく・・・」と思う方もいらっしゃるでしょう。僕も(あ、別に僕は「心あるファン」ではありませんが)少し前なら 同様に感じたと思うのですが、今はこのヒットを素直に祝福したいと思います。なぜならこれで塩田明彦監督も業界での仕事がやりやすくなって次回作に期待できると思うからです。ハリウッドなどでも心ある俳優・監督が自分が本当にやりたい作品を作る為に、確実なヒット作品に関わって知名度を上げたりする事があるようですし(と、ジョン・キューザックが言ってました)、やはり映画も一つの商売である以上、自分のやりたい事だけでなく、時には悪魔に魂を売る、というと大袈裟ですが、仕事を選ぶ上でのある程度の「戦略」が必要なのではないでしょうか。そういう意味で本作は塩田明彦監督のステップアップのための「必要悪」であると解釈しています。