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できるだけ多くの人達に、是非観て欲しい!この作品はイスラエル・パレスチナ間の対立・紛争を、その地に住む様々な立場にある七人の少年少女の目を通して捉えたドキュメンタリーです。おそらくほとんどの日本人にとって、イスラエルやパレスチナの日常の風景(イスラエルにはマクドナルドやケンタッキーフライドチキンもある!)は新鮮に映ると思います。そこに登場する子供達の語る言葉――彼らは、例えばイスラム原理主義を頑なに信じていたり、考え方がかなりアメリカナイズされていたり、或いはハマス支持者であったり、軍に友達を殺されたりしています――そのあどけない表情とは裏腹に、彼らを取り巻く深刻な状況が語られます。例えばこんな風に――「パパは刑務所にいるの。(周りは)ハマスの人達ばかりなんだって(パレスチナ人の少女・サナベル)」この映画は決して安易な希望を与えてはくれませんが、同時に安易な諦めも拒否しているように思えます。イスラエルという国を絶対に肯定しないという立場と、アラブ人をパレスチナから追放しようとするユダヤ原理主義の立場との間には想像を絶するほどの断絶があるのでしょう。しかし例えば、ジュロモというユダヤ人の少年が「アラブ人とは仲良くなれないと思う」とカメラの前で語っている時、一人のアラブ人の少年がジュロモに近づき「ある事」をします(「ある事」が何なのかは、映画を観てのお楽しみ)。このシーンは可笑しくも感動的で、観る者にある種の希望を抱かせるのです。そしてまたこの映画の後半には、そうした立場の異なる子供達(残念ながら全員ではありませんが)が一堂に会する場面が登場します。この場面(やはり詳しくは映画を観て欲しいのですが)もとても感動的です。繰り返しになりますが、是非一度この映画を観て下さい。パレスチナ問題に関心がある人は勿論ですが、例えば日々の生活に疲れているような人にもお勧めです。きっと勇気がわいてくると思います。あ、そうそう、前述のサナベルという女の子、ムチャクチャ可愛いです、マジで。そういう趣味(?)の人もよろしければどうぞ。[良:1票]