「トンネルを抜けると、そこは前世紀だった」・・・という、何と .. >(続きを読む)
「トンネルを抜けると、そこは前世紀だった」・・・という、何とも豪快(?)なほのぼのSFファンタジー。ただ、僕はカレル・ゼマンの描く世界はとても好きなのだけれど、この作品はちょっと単調(仲間の一人がはぐれる→何かを見つける、もしくはトラブルに巻き込まれる→次の時代に進む、の繰り返し)に思えて、疲れてしまった(というより疲れている時に観たからそう感じたのかもしんないです)。SF映画というより「教育科学映画」みたいなようにも思えた(つまり「大人の目線」で子供を啓蒙するような感じ)。ただ、過去へ行くのにゴチャゴチャと言い訳をせずスルッと行っちゃったのは潔いし、深読みすればコレ、少年たちの“ごっこ遊び”の空想をそのまま映画にしちゃった、という風にも見えて、ちょっと興味深いです。