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<ネタバレ>なかなか面白かったと思いますよ。確かに、人によっては物足りなさを感じる面もあるかもしれません。というのも、悪魔に取り憑かれた少女が、それほど変化せずアクロバティックなことをやりまくったりするわけでもないので、ヴィジュアル的なショックさは他のエクソシスト映画のほうが上でしょう。でもそれは、本作においてはその変わらなさが重要なのであって、それというのもストーリーが「実は悪魔の仕業じゃなく、父親のせいなんじゃないか?」「少年レーガンのせいなんじゃないか?」というニュアンスで進んでいくので、この作品はホラーというよりサスペンスに近いといったほうがいいかもしれません。個人的にはそれ故にストーリーを楽しめたし、派手さはなくても物足りないと感じることはなかったです。ラストには悪魔の仕業であることがわかるんだろうな~なんて月並みに思っていたので、実はあの親切そうな神父が黒幕であるというまさにサスペンスフルな展開は予想出来ず、そのオチもなかなかだと思いました。ただ、フェイクドキュメンタリーの手法を用いている割には音楽や効果音が付随されていたり、ラストの燃え上がるCGの炎など「リアリティ」と「フェイク」の混合それ自体に違和感や中途半端さを感じる人は多いかもしれませんね。