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<ネタバレ>インド映画を見たのは、ひょっとするとこれが初めてかもしれない。世界一の映画大国だというのに、今まで縁がなかったことに驚きと恥じらいの念を感じる。「インド映画って、めっちゃオモロいやん!」これが正直な感想である。パッケージには、「ワケわからんが面白い」と書いてある。でも、ストーリーはびっくりするほどわかりやすい。ワケわからんというのは、おそらく展開の意外性のことを言っているのだろう。蚊としゃべりだしたり、ロボット達が突如合体して蛇になったり球になったりして戦う展開は、確かに一般的な流れとは違う、インド映画独自のものかと思う。でもそれが新鮮で凄く良いのだ。いやほんと、エンターテイメントの塊である。あらゆるシーンが脳裏に焼き付く。「な、なんじゃこりゃ。すげぇ!」そのアバンギャルドさに、思わず目を奪われるのである。CGや特撮のレベルはハリウッドに比べれば劣るのだが、そんなことはおかまいなしに突っ走る、この勢いに惚れてしまう。秀逸なシーンは数多いが、一番はやはり、チッティに初めて恋心が芽生え、回路に花が咲き乱れ、ノリノリのダンスが披露されるシーンだろう。これほどまでに楽しいダンスシーンを、私は他に知らない。