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<ネタバレ>ジョン・マクティアナンは自分の好きな監督さんです。彼の初監督作とのことで鑑賞してみたのですが、
まず音楽がビル・コンティだったのに驚きました。ビル・コンティは007の音楽も一度担当しており、
本作では若かりし頃のピアース・ブロスナンが主演してるわけですが彼ものちにジェームズ・ボンド役に
抜擢されるのでこれはある種の縁というやつですね。
巨匠と呼ばれる映画監督はなぜか初監督作品がホラーであることが多いのですが、
本作の場合は普通のホラーとは少々違っておりまして、このノーマッズという悪霊が見た目単なるパンク集団なわけです。
そんで連中が出てくるシーンは大抵威勢の良いロックがかかってるわけで、悪霊っぽい描写が微塵もない。
なので普通のホラーだと期待してみるとなんじゃこりゃと思う人続出だと思います。
途中出てきたシスターも単なる悪夢だったし、ビルから突き落とした男も他の人には見えてなさそうだし、
単なる不良集団を悪霊だと思い込んだだけなのでは、という線も残しつつ描いていく。
そういうどちらとも捉えられる含みを持たせる設定は好みだけど終盤は急展開していきますね。
そんであの結末。ノーマッズに殺されるとみんなノーマッズになっちゃうということでしょうか。
不満点といえば主人公の医者がひたすら記憶を追体験するという設定が安直で、
彼女と人類学者にもう少し何かしらの繋がりを持たせて説得力を持たせるべきだなと思いました。