患者たちを精神病院という枠の中に縛りつけ閉じ込めているのが、 .. >(続きを読む)
患者たちを精神病院という枠の中に縛りつけ閉じ込めているのが、彼らを治療すべき病院それ自体であり、主人公(太陽のように輝くJ・ニコルソンが素晴らしい!)こそが彼らを解放する者として登場するのだが、これは自由な精神とそれを容認しようとしない社会との戦いを、精神病院というひとつのフィールドで象徴的に描ききっている点がユニークで面白い。さらに全ての登場人物の中で最も地味で動きが少ない難しい役を、ルイーズ・フレッチャーが抑えた演技で圧倒的な存在感を示している点が、この作品のもうひとつの魅力ともなっている。