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長野県警と警視庁本部との衝突・軋轢・面子争いといった内部対立や、言葉の解釈の行き違いなどで起きる混乱ぶりといった、不慣れな事への懸命さの空回りといった、当時、恐らく実際にそうであっただろう事を、原田真人監督によって迫真力をもって克明に描ききった力作となっている。今、こういった群像劇を撮らせたら、おそらく彼の右に出る者はいないだろう。それほど極限状況下に置かれた男たちの、まさにその瞬間に生きているという生々しさは、まさに実録だからこそのリアリティを感じる。