ベースは「ターミネーター」を逆手にとったもので、後はご存知「 .. >(続きを読む)
ベースは「ターミネーター」を逆手にとったもので、後はご存知「マトリックス」「E.T.」「MI:2」等々(「異人たちとの夏」を彷彿とさせるシーンも・・・)、引用作品を挙げるとキリがないほど。“節操がない。”“オリジナリティがない。”と言われればそれまでだが、しかし、それらのヒット作のテイストが決して模倣ではなく、巧みなアレンジでドラマ及びアクションにしっかり生かされ、立派に自己主張している点で、実にしたたかな作品となっている。テンポの良い演出もさることながら、シャープでスピード感溢れるアクションと、VFXの完成度の高さには脱帽せざるを得ない。さらに、主役二人を喰ってしまいそうな岸谷五郎のキレっぷりが、作品をより魅力的なものにしている。作り手の頭の良さを痛切に感じさせる作品だと言える。