花輪和一の獄中体験をもとに映画化されたものだが、原作がコミッ .. >(続きを読む)
花輪和一の獄中体験をもとに映画化されたものだが、原作がコミックということもあって、なるほど、それはそれは面白おかしく作られている。来る日も来る日も変わる事のない受刑者たちの規則正しい日常生活を、実に事細かくそして淡々と綴られていく。それはまるで耳心地のいい小噺を聞いているようである。「こんな所なら一度入ってみたい」と観客に思わせれば、それだけでこの映画は成功したと言ってもいい。が、刑務所もいろいろで、この映画でのそれは軽犯罪での受刑者たちがほとんどのようだし、現実はやはり厳しい環境である事に変わりはない。