鮫っていかにも映画向きな素材なんだけど、ただ本物ですらややも .. >(続きを読む)
鮫っていかにも映画向きな素材なんだけど、ただ本物ですらややもすると張りぼての作り物に見えてしまうときがある。だから本作でもいかに本物らしく見せるかに腐心している様子が窺われる。しかし如何せん、CGで表現された鮫はいかにも無機質でメタリックぽくて、スピード感をもって泳ぐさまはあまりにも重みが無い。その根本的な欠陥を、いかにもアクション監督らしくレニー・ハーリンのダイナミックな演出が補って余りある。登場人物をみんな均等に扱っているのも、イイ意味で予想を覆している。中でもコメディリリーフ的存在のLL・クール・Jは儲け役でした。