人間は水がないと生きては行けない。激しい喉の渇きを覚えても、 .. >(続きを読む)[良:2票]
人間は水がないと生きては行けない。激しい喉の渇きを覚えても、その水を飲む自由が得られない時、そっと手を差しのべてくれる人がいたら・・・。この作品は、奴隷となった或る貴公子の数奇な運命と、彼の人生をめぐる多彩な登場人物たちの人間ドラマを、巨大なスペクタクルを交えて一大叙事詩として描ききった、言わずと知れた巨匠W・ワイラー監督の歴史的名作。その中で、“水を与える”というシーンが何度となく、そして思い入れタップリに描かれているが、さり気ないシーンをこれほど感動的に描いた作品を他に知らない。人間が人間に対して思い遣る心と、人の恩を忘れず生きていくことの大切さを教えられたようで、個人的にも生涯忘れられない作品となった。ミクロス・ローザの雄大いて安らぎを与える優しい旋律が心に染みる。[良:2票]