オリバー・リード演じる主人公はイギリス人捕虜です。ふとしたき .. >(続きを読む)
オリバー・リード演じる主人公はイギリス人捕虜です。ふとしたきっかけから、ドイツの動物園で象の世話をすることから話がはじまります。空襲があり象を疎開させることから脱走を決意し、スイスを目指してアルプスを越えることになります。戦後20年以上経ってしまった街の風景を、この映画のために変えてしまったロケは見ものです。全編に渡って響くフランシス・レイの音楽が戦争映画とは思えないさわやかな感じを醸し出して、おとなの童話という印象を与えてくれます。澄み渡るアルプスの雄大な風景に響く銃弾が虚しいですね。せっかくドイツ人兵士と主人公が仲良くなれたのに、戦争の悲惨さはこういう場面でひしひしと印象づけられると思います。象の彼女は大活躍でしたね。