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<ネタバレ>ナナ・ムスクーリのアルバムを聴いていたら、この主題曲も入っていて、これがなかなかよく、本作のことも久々に思い出しました。初めて観たのはまだ小学生のときでした。冒頭の空襲のシーン、ラストの駅頭での別れのシーンは、子ども心にも衝撃でした。大人になってから見直したとき、「禁じられた」「遊び」がどういうものだったのか改めて認識し、とても不思議な感覚にとらわれました。「え? 遊びってこのことだったの?」。映画は、子どもたちが死を理解できないことを、それが自然だとも、戦争の被害でこうなのだとも、わかったふうに解説はしていません。混沌としています。子どもがときに残酷な一面を持っていることも、戦争が知らず知らずのうちに人の心を麻痺させることがあるのも、私たちは漠然とですが、知っています。どこまでが子どもの無邪気さで、どこまでが戦争被害なのかなどと、答えなんか出さなくてよいのでしょうね。ポーレットという少女は本当はスクリーン上にしか生きていない存在だけれど、確かにあそこにいたし、今でも圧倒的なリアリティで私の心の中に残っています。みんながラストに衝撃を受けたのは、あの子がこれから迎えるに違いないもっと残酷な運命を思ってのこと。だけどそこは描かずに、重たい感動を与えた、あの描き方はやはり見事だったと思います。[良:1票]