出だしから完全に観客を引きつけてしまう設定のアイディア勝ちと .. >(続きを読む)[良:1票]
出だしから完全に観客を引きつけてしまう設定のアイディア勝ちといったところでしょうか。そういう意味では『CUBE』に近いタイプの作品。大掛かりな機材を使った仕掛けが現実感に乏しいが(『CUBE』は非現実感をも武器にしているぶん有利)、そういったマイナス面を力でねじ伏せる勢いがこの作品にはある。それよりも気になるのはアダムに対する意味ありげな描写。想像力を膨らまさせるのはいいのですが、これらの描写はあきらかに何かの伏線として描かれているはずなのに結局、作中で明確な答えを出してくれない。なんとも、消化不良感を残します。メッセージは『CUBE』同様とって付けたようでムリがあるので無視してよいのでは。どこにムリがあるかと言うと、娘を人質にとった時点で他人を殺してでも生きたいと思わせる罠と真逆の罠になってます。父親としては自分の命を捨ててでもって思うでしょ。ハラハラドキドキドカーン!と楽しむ映画です。[良:1票]