去年(2008年)劇場公開されたのは実はシリーズ第三弾で、第 .. >(続きを読む)
去年(2008年)劇場公開されたのは実はシリーズ第三弾で、第一弾と第二弾が当然先にあって、どうやらこれは第一弾と第二弾を合わせて劇場公開したものらしい。いかにも低予算。幽霊と宇宙人が対決するのではなく、幽霊ものと宇宙人ものの短編が収められたオムニバス。作品ごとのレビューは置いといて、幽霊もののほうが断然面白く感じるのは宇宙人ものを監督した豊島圭介よりも幽霊ものを監督した清水崇のほうに才があるからではなく、いやもしかしたらそれもありうるかもしれないけど、幽霊もののほうが絶対面白いものが出来る要素を持ってるからってことのほうが大きいかも。基本、どちらもコメディなんだけど、幽霊自体は怖いわけで、例えば「怪談 こっちを見ないで…」なんてほとんど「漫才」なんだけど、それをしている片割れがものすごく怖い形相をしている幽霊なので、ただそれだけで「面白い」と「怖い」が同時に襲ってくるという奇妙な現象が生まれるのだ。元々ホラーでの実績に文句の無い人なんだから視覚的恐怖演出はお手の物なわけだから、当然のように面白いわけだ。でも映画として物足りなさを感じてしまうのは単に「低予算」からくるものだけではないような気もする。逆に低予算ならではの綻びがないというか。妙に完成されててつまんないというか。そのわりにやっぱり安っぽいというか。