昔はよく見たなあ、ル・マン24。チャージ・マツダが活躍してた .. >(続きを読む)
昔はよく見たなあ、ル・マン24。チャージ・マツダが活躍してた頃。で、マツダが総合優勝した翌年にロータリーエンジンが締め出されちゃって、それからあんまり見なくなった。見るっていっても当然24時間見てるわけじゃなく、でも途中途中でただ延々と走ってる車を見てた。レースってのはそれでも面白くって、たぶんそれは一歩間違えば死ぬことだってありえるスピードで走っているという緊張感が伝わったり、チーム一丸ってのがガンガン伝わってくるからなんじゃないかと思うんだけど、娯楽映画という媒体は車といえばクラッシュで、だから公道を違法にぶっ飛ばす車のほうが映画にしやすくって、画的に単調なレースってのは映画にしにくいはずで、実際のところカーレース本来の面白さってのを見せた映画ってあまりない。そんな中でこの映画はクラッシュシーンは控えめながらあるんだけど、とにかく緊張感とか高揚感とかレース本来の面白さを映し出そうとしている稀有な映画。後期のマックィーン出演作って、マックィーン自身がなんらかの形で製作に関わっていることが多く、関わった作品の大きな特徴がリアリズム。この映画もクレジットこそされていなくても間違いなくマックィーンが作った映画だと思う。娯楽映画としては物足りなさもあるんだけど、彼のリアリズムの世界に彼が佇むともうそれだけで絵になってるのは確か。