序盤はコメディです。しかもなかなかの良質。ヒロイン登場シーン .. >(続きを読む)
序盤はコメディです。しかもなかなかの良質。ヒロイン登場シーンもロマンスコメディとして最良の出会いの見せ方。セリフの掛け合いも楽しい。しかし中盤以降は徐々にコメディ色が薄くなる。なのにセリフの量は減らない。そのセリフがいつもユーモアに富んでいるのがアメリカ映画らしくていい反面、そのユーモアだけで持たせている感も否めない。そして何よりも尺が長い映画でこのセリフの量は疲れる。戦争シーンは凄い。南北戦争も凄いけど圧巻はやはりクライマックスの先住民連合との戦い。広大な土地を大きく映し、そのあらゆる方向から馬群が駆ける様を見せ付ける。同監督『ビッグ・トレイル』(1930年)同様に本物の画に拘っている。しかし『ビッグ・トレイル』同様に本物志向の迫力の画と劇映画らしい語り口との融合がうまくいってないような気もする。