ショーン・ペンの役柄自らの深層心理をそのまま言葉に変換させた .. >(続きを読む)
ショーン・ペンの役柄自らの深層心理をそのまま言葉に変換させたような哲学チックなセリフの洪水は圧巻。役柄の個性がよく伝わる。深層に迫れば迫るほどやるせない自己の露見。共感はできなくとも理解はできるゆえにこちらもイラつく。住む世界が異なる少女(アンナ・パキン)の存在が清涼剤のごとく作品をなごませる。他の演者たちはかなり豪華なのだが、いまいちパッとしない印象。嘘と虚構に満ちたハリウッドの片隅にいる男の苦悩。ということなんだろうが、画面には苦悩も不安も映されない。なので面白いと思えなかった。