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<ネタバレ>ニューヨークからハリウッドに呼ばれた演劇作家の不安と期待、そして社会派を自称するもプロデューサーからの脚本依頼がB級格闘技ものであることから生まれるプロとしての葛藤、そういった心情もあってか全く筆の進まないという作家としての苦悩までもが入り乱れ、悩める作家バートン・フィンクの世界が描かれてゆく。その世界観がおもいっきり虚構感を漂わせながらも妙にリアルで、リアルでありながらも明らかに破綻していて、複雑にして単純な独特な世界を見せてくれる。怪しげなホテルの一室でベッドに横たわったところからすでに夢なのか?それとも翌日か?ということになるとホテルのフロントは現実ということになるがそのほうがもっとありえない。だってフロントマン、ブシェミですよ、ブシェミ!ふつうに不気味です。まぁ、内容はともかくとしてなかなかインパクトのある映画でした。フロント・ブシェミにしても廊下を焼き尽くしながら向かってくるグッドマンにしても不気味さと怖さと可笑しさが同居していて、これぞコーエン兄弟の味だなぁと思いました。